子どもたちへの学習支援ならびに居場所づくりの実施

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子どもたちへの学習支援ならびに居場所づくりの実施

子ども・教育 子どもたちへの学習支援ならびに居場所づくりの実施 貧困や学校問題など様々な困難によって子どもたちが不利益を受けない社会へ

家庭の経済的困窮や、日常的に家事を担わなくてはならない、また、学校の勉強についていけない、不登校であるなど、今や子どもたちが何らかの困難に直面せざるを得ないことは少なくありません。
そんな子どもたちの“支え”となる人や場所が必要とされています。

根っこや葉っぱを持たないタケノコが土の中でどのように成長するのか、それは竹が栄養分を送っているからだと言われています。
私たちは子どもたちにとっての、そんな竹のような存在でありたいと考えています。

学習支援や居場所づくりを通じた私たちとの出会いが、温かな栄養分となり、
子どもたちが竹のようにのびのびと成長できる環境を実現いたします。

達成率

3

達成金額:
30,000
目標金額:
1,000,000

残り217時間6

事業実施団体

特定非営利活動法人 竹の子学習ひろば

事業内容の変更について

事業内容に「子ども食堂の実施」を含めておりましたが、活動資金の不足やスタッフの脱退につき実施を中止いたしました。
つきましては、ページ内容を一部変更しております。(2023年11月6日)

プロジェクト概要

実施期間

2023年5月1日〜2024年4月30日

目標金額

1,000,000 円

寄付方法

寄付の申し込みをこちらからお願いします。
http://www.plus-social.jp/donation.cgi?pjid=143
        ⬇︎
・クレジットカード
・郵便振替 京都地域創造基金寄付口座 00930-4-312262
      通信欄に「竹の子学習ひろば」と記入ください。
・銀行振込 GMOあおぞらネット銀行 てんき支店 普通 9415747
      ザイ)キヨウトチイキソウゾウキキン タケノコ

※いずれの方法も必ず事前にお申し込みをよろしくお願いします。
(領収書の発行や、適切に皆様のご寄付を寄付先へお届けするために必要です。)

事業背景

―子どもたちには様々な社会的困難がのしかかっている―

現在、日本では子供の約7人に1人が貧困状態にあると言われています。ここでいう貧困とは約215万円以下の年収で生活している児童をさしています。一般的に児童がいる世帯の平均年収は約800万円程度であることを考えると、経済的に過酷な状況で生活している子どもが7人に一人、30人学級をイメージすると1学級に4-5人いるというのがわが国の現状です。

また、経済的苦境に限らず、不登校や学習の遅れ、いじめ、家庭環境、引きこもりなど、様々な困難を抱えていることが少なくありません。

例えば、文部科学省によると、小・中学校における不登校の児童生徒の数は前年度比、約5万人増加しており、過去最多の24万4940人に達したとのこと。また、小・中・高・特別支援学校におけるいじめの認知件数は約61万5351件であることも明らかにされました。その理由として、文科省はコロナ禍の影響を含めて、「人と人との距離」が広がって、誰にも相談出来なくて不安や悩みを一人で抱え込んでいる可能性や、それ故に、不安や悩みがいじめや引きこもりなどの「従来とは異なる形」で表れていることを指摘しています。(※)

学習支援や居場所づくりを通じて、このような子どもたちと“つながること”が重要だと考えております。子どもたちとのつながりを通じて彼らの不安や悩みに耳を傾けること。それは子どもたちが抱える心の重荷を少しでも軽くするのと同時に、自分のことを気にかけてくれる人がいるのだということ、そして、自らは誰かにとって大切な存在であることに、子どもたちが気づいてくれることでもあります。

私たちは誰もが独立して存在しているわけではなく、家族や友人、仕事仲間といった、自分を支えてくれる他者との関連の中に生活しています。人と人とのつながりに距離が生まれ、また、希薄になっている今日において、子どもたちが他者とのつながりを実感できる活動を行う意義は非常に大きいと考えております。

※文科省「令和3年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果について 」

事業趣旨・目的

―子どもたちが前を向いて成長していくための学習支援と居場所づくり―

私たちは当初、「貧困」世帯の子どもたちへの学習支援に関する意識が強く、主に塾に通えない小中学生への学習支援を実施してきました。

なぜなら、貧困により塾に通えないなどの学習の機会が失われることは、学力をそれ以上伸ばすことができないことにとどまらず、子どもたちへの心的影響をも及ぼすことを危惧するからです。

例えば、勉強が苦手な子、学校の勉強についていけないような子がいたとして、学校以外で勉強をサポートしてもらえる機会がなければ、その子は勉強に対しての苦手意識を引きずったままになってしまいます。自分はいくら勉強してもわからない・出来ないという諦めは、自分に自信を失い、これ以上勉強をしようとは思えなくなるでしょう。

つまり、学習機会の格差は学習意欲の低下や自己肯定感の喪失、自分の人生を前向きに捉えることが出来なくなるという意味で、子どもたちの“希望の格差”につながると考えています。

竹の子学習ひろばでは一人ひとりに寄り添って学習を支援します。子どもたちが「わかる楽しさ」や「できるようになる喜び」を味わって、自分に自信を持てるようになること、そして、将来について前向きな進路を描くことが出来るようにサポートしています。

ただ、学習支援を必要とする子どもたちが私たちに求めるものは「勉強を教えてほしい」ということでだけはなく、何気ない会話をしたり、時には外で一緒に遊んだりしながら一緒に過ごす「時間」であることに気が付きました。そこで、私たちの活動も、単なる貧困世帯に対する塾のような学習支援だけでなく、経済的な環境とは直接関係ないように見える様々な子どもたちの受け皿や居場所になれるようなものに広がっていきました。

また、教室に通ってきてくれる子どもたちの中には、家庭の経済的事情以外にも、不登校やいじめ、学習の遅れなど、何らかの困難を抱える子がいます。また、目に見える困難を抱えなくとも、日常何か些細なことで、不安や悩みを感じることはあるでしょう。

竹の子学習ひろばがそんな子どもたちにとっての、不安や悩みの「預け先」として、また、学校の先生や親とは違うナナメの関係のスタッフとのつながりを通じて、自分は一人ではないということ、自らは誰かにとって大切な存在であるという感覚を持つことが出来るような居場所づくりを行います。

事業内容

○学習支援
―小中学生を対象にした無料の個別指導教室―
子どもたちが通う学校の宿題を持ってきてもらって、分からないところを教えたりして勉強をサポートします。子どもたちには必要に応じて学校の教科書に準拠したテキストや問題集を配布しています。それらも適宜活用しますが、何をどのように、どれくらいの時間勉強するのかは、子どもたちの自主性を尊重しています。

学習の理解を早めること、学力を伸ばすことに重きを置いているわけではなく、自分一人だと気が進まないけども、スタッフが一緒にいてくれることで、分からないところを聞くことができる、合間におしゃべりができる、そのようにして、子どもたちが勉強することに前向きになれるような、学習支援を行っております。

ただ、受験生も所属しており、学習塾でアルバイト経験のあるスタッフが中心になって、参考書や過去問を活用しながら特に力を入れて指導しています。

受験勉強を始めるにあたり、何をどのように勉強したら良いのか分からない生徒にとって、勉強方法のアドバイスを受けたり、受験本番までに何を勉強すれば良いのか一緒に計画を立てたり、さらに、進路についても相談できたりすることは、勉強へのモチベーションにつながっていると考えています。

 
○居場所づくり
―子どもたちが一人の人間として承認される実感を得られる居場所を作る―
他の子どもたちやスタッフと外遊びをしたり、一人でゲームをしたり、スタッフが一対一で話し相手になったりと、子どもたちの過ごし方は様々です。スタッフとの何気ない会話から学校での出来事や家庭での様子や、また、教室内で過ごす様子、遊びを通してのその子のふるまいからその子が抱える困りごとを垣間見ることができます。

例えば、他の子どもたちよりも自己主張が強い子がいて、周りの子と上手く折り合いが付かず、スタッフが間に入ることなしに他の子どもたちと遊びたがらないような、対人関係が苦手な子がいました。しかし、「自己主張が強い」=「問題がある」と見做して、そのような態度で接してしまうことは、その子自身を否定することにつながります。本人も対人関係が上手くいかないことへの後ろめたさや、いらだちを感じており、自分に自信を持てない様子が見受けられました。

子どもたちが抱える困りごとを根本的に解決することは難しく、力が及ばないこともあります。しかし、困難に直面して何かしらの劣等感を感じている子どもたちを、肯定することこそ、私たちの出来ることだと考えています。

寄付金の使い道について

ボランティアの交通費、会場費、教材費、お菓子代、外遊びで使用するボールなどの遊具、アルコール消毒液

活動経費の中でボランティアの交通費が多くを占めます。というのも、私たちの活動地域には大学生が少なく(京都経済短期大学、京都大学の桂キャンパスがあるのみ)、また、京都市中心部から離れた地域で活動しているので、ボランティアとして活動に携わる学生が集まりにくいことが挙げられます。現在は同志社や立命館、京都産業大学の学生が活動に携わっているものの、会場までの道のりが遠く、電車やバスを2回以上乗り換えなければいけない学生スタッフもいて、支給する交通費が重くのしかかります。

また、現在、UR住宅機構 境谷東集会場を会場としてお借りしており、会場費が発生しています。活動時間が午後1時から6時までと長く、時間にゆとりを持って活動できる一方で、一回の開催につき2000円かかります。さらに、学校の勉強についていけないなどの事情に合わせて教材を無料で用意したり、受験生のためには参考書や過去問題集を購入したりします。

活動実績

京都市・特定非営利活動法人きょうとNPOセンター主催
「輝く学生応援アワード2022 」受賞
https://www.kagayaku.st/プログラム案内/輝く学生応援アワード2022/受賞団体一覧/


FM79.7MHz京都三条ラジオカフェ「KYOTO HAPPY NPO!」出演
https://radiocafe.jp/200310001/episodes/2023-2-12oa/

京都市市民活動総合センター主催「市縁堂2022」トークサロン参加団体
https://shimisen-kyoto.org/shien-do-2022

採択助成金:公益財団法人中辻創智社 https://nakatsuji-ff.org/2023_kodomo_saitaku/
他、西京区ならびに京都府、京都市、赤い羽根共同募金より補助金を受けております。

特定非営利活動法人竹の子学習ひろば

HP:https://takenokols.com/
Twitter:https://twitter.com/TakenokoNPO
Insutagram:https://www.instagram.com/npotakenoko/

活動状況

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