ふるさとの川にサケよ帰れ!応援プロジェクト

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ふるさとの川にサケよ帰れ!応援プロジェクト

環境・地域・文化 ふるさとの川にサケよ帰れ!応援プロジェクト サケのようにふるさとに帰っておいで

京都府北部を流れる一級水系の由良川では、サケ資源増殖事業としてサケの稚魚の飼育、放流が行われていました。元々は京都府が実施していた事業ですが、事業効果の低下などを理由に2007年度をもって終了しました。
しかし、由良川サケ環境保全実行委員会では生まれ育った河川にサケが“帰ってくる”ことに重ね合わせ、子どもたちの心にふるさとを愛する郷土愛を育てたいという想いから事業を引き継ぎ、ふるさとの川を美しく守り流域の環境意識を高める活動として、毎年多くの方々の協力を得ながら事業を実施しています。
事業では11月上旬から開始する回帰サケの採卵採捕や育てた稚魚を由良川に放流する費用の一部を寄付にて募集いたします。

達成率

67

達成金額:
401,000
目標金額:
600,000

残り00時間0

事業実施団体

由良川サケ環境保全実行委員会

プロジェクト概要

実施期間

2023年11月10日〜2024年3月31日

目標金額

600,000 円

寄付方法

寄付の申し込みをこちらからお願いします。
http://www.plus-social.jp/donation.cgi?pjid=157
        ⬇︎
・クレジットカード
・郵便振替 京都地域創造基金寄付口座 00930-4-312262
      通信欄に「由良川」と記入ください。
・銀行振込 GMOあおぞらネット銀行 ほうきぼし支店 普通 4438108
      ザイ)キヨウトチイキソウゾウキキン ユラガワ

※いずれの方法も必ず事前にお申し込みをよろしくお願いします。
(領収書の発行や、適切に皆様のご寄付を寄付先へお届けするために必要です。)

由良川サケ放流事業について

京都府北部を流れる一級水系の由良川では、流域河川の環境保全や環境意識の向上、サケの成長過程を通じて命の大切さを地域の子どもたちへ伝えることを目的としてサケの稚魚の飼育、放流が行われています。
事業では毎年11月上旬に回帰サケ(親サケ)の採卵採捕や他地域から移入卵を購入し、地域の個人・法人をはじめとする多くの支援者の方々に受精卵を育てていただきます。
稚魚まで育ったサケは翌年3月に由良川へ放流し、3〜4年の歳月を経て由良川へと帰ってきます。

由良川サケ放流事業では飼育に協力いただく方や、飼育には参加しないが事業を応援いただくサポーターなど、毎年200〜300名ほどの方々の協力を得ながら事業を実施しています。

由良川におけるサケ放流事業の歴史

由良川サケ資源増殖事業は1979年から事業を開始しました。
当時は京都府が京都府内水面漁連に委託し進められ、1981年度には地場産と移入分を合わせて約193万匹を放流しました。
1991年度には由良川河口沿岸部と支流の牧川(福知山市)で回帰数を調査し、計4,044匹の回帰を確認しましたが、日本の流通システム充実や事業効果の低下、回帰率の低さなどを理由に2007年度をもって京都府の事業としては終了しました。

しかし、由良川サケ環境保全実行委員会ではふるさとの川を美しく守り流域の環境意識を高める活動として、また子どもたちの心にふるさとを愛する郷土愛を育てたいという想いから事業を引き継ぎ、多くの方々に支えられながら今日まで事業を続けてきました。

由良川サケ放流事業の取り組み

サケは、産卵のために母なる川へと回帰する習性があります(母川回帰)。
冬に川で生まれ稚魚にまで成長したサケは、春にかけて海へ向かいます。
3年〜4年海で育ち成長したサケは、卵を産むために生まれた川をめざします。これを回帰サケ(親サケ)と呼びます。
川を遡上して産卵を終えると、7〜10日ほどで死に、次の世代に命を引き継ぎます。

由良川サケ放流事業は、毎年11月上旬の回帰サケ(親サケ)の採卵採捕から始まります。
まず親サケを捕獲し採卵をします。次に卵を受精させ、卵の飼育を開始します。受精した卵は飼育が進むと肉眼で卵の膜から魚の目が確認できる発眼卵へと成長します。
12月に飼育参加希望の地域の方々向けに飼育説明会を行い、飼育方法をお伝えし、翌年1月に発眼卵をお渡しします。
飼育参加者には発眼卵から稚魚になるまで育てていただき、3月に由良川へと放流を行います。
参加者が放った稚魚は、海で大きく成長すると再び親サケとしてふるさと由良川へ帰ってくるのです。

事業の流れ

11月
 回帰サケ見学  11月上旬〜11月中旬に由良川やその支川で見られます
 採卵採捕見学会 福知山市で行い生きたサケに触れることが出来ます
 (今年は11月11日(土) 10時より福知山市牧川出合付近で開催します)

12月
 地場卵飼育 福知山市牧川養漁で捕れた卵の飼育を始めます
 飼育説明会 参加希望の方は下記の「飼育説明会申込方法」をご確認ください

翌年1月
 移入卵引渡 飼育希望者の方々に発眼卵を簡易パックに入れてお渡しします

3月
 放流 各地において放流を行います

京都北部地域にお住まいでサケの飼育に興味をお持ちの方は、ぜひこちらの取り組みにもご参加ください。
飼育参加費:発眼卵100粒まで 一口1,100円
※親サケ採捕、採卵、受精、発眼卵飼育、移入卵購入など放流事業に必要な経費を飼育参加費としていただいています。

【飼育説明会申込方法】
申込は福知山・綾部・舞鶴の実行委員会で受け付けています。
お名前、ご住所、電話番号、申込口数、飼育説明会参加希望を該当委員会に「郵便」「FAX」「メール」のいずれかでお申し込みいただき、飼育参加費を支払うと登録完了です。
また飼育説明会申込時に参加人数をお伝えください。

○福知山地域
郵便:〒620-8501 福知山市字内記 13-1 福知山市産業政策部農林業振興課 サケのふるさと由良川を守る会 宛
FAX:0773-23-6537
メール:noushin@city.fukuchiyama.lg.jp

○綾部・その他の地域
郵便:〒623-0066 綾部市駅前通 51-1ARAI ビル 佐々木幹夫事務所内 綾部サケ放流実行委員会 宛
FAX:0773-42-1810
メール:ayabejk@cello.ocn.ne.jp

【ご寄付いただいた方へ】
ご寄付いただいた皆様にぜひ飼育サケの放流イベントにお越しいただきたく、後日由良川サケ環境保全実行委員会よりご招待のハガキをお送りいたします。
皆様のご参加を心よりお待ちしております。
※寄付申込の際に、「寄付者様のお名前を寄付先団体へお伝えしてもよろしいでしょうか?」の欄で「伝えない」にチェックを入れられた場合は、匿名寄付として扱いますのでハガキをお送りすることができません。ご了承ください。

⚫︎飼育サケの放流イベント

日時:2024年3月17日(日) 10時〜12時
場所:由良川花庭園付近

※サケの生育状況により放流日を変更する可能性がございます。

これまでの由良川サケ放流事業の実績

由良川サケ放流事業は地元の自治体H Pや新聞社、テレビ局など、多くのメディアで活動の様子が取り上げられています。

両丹日日新聞
CO-KYOTO
京都新聞
N H K
M B S N E W S

1979年の事業開始から2007年までに29,256,000尾、事業引き継ぎ後の2008年から2022年までに695,375尾、合計29,951,375尾のサケを放流し、回帰サケは河川回帰・沿岸回帰を合わせて計67,604尾が確認されています。
京都府から事業を引き継いだ2008年からは飼育参加者・サポーターによって事業が支えられています。これまで企業や信用金庫、保育園、学校など様々な地元関係者が参加し、累計7,071名が参加しています。

農林水産大臣賞を受賞

由良川サケ放流事業では長年に渡り漁場環境の保全に尽力し、漁業の発展や環境保全に寄与した取り組みが認められ2016年9月に「農林水産大臣賞」を受賞しました。

農林水産大臣賞の歓迎レセプションでは由良川サケ環境保全実行委員会の佐々木会長と天皇陛下(現上皇陛下)との懇談の時間があり、上皇陛下が「私も子どもの頃、サケの稚魚を育てたことがある」と思い出を語られ、最後に陛下から「良いことをしていますからこれからも続けてください」と激励のお言葉をいただきました。

今後の展望

令和4年度の飼育箇所・サポーターの合計数は300名ほど、飼育者数は840名ほどの方々にサケ放流事業にご参加いただきました。
今年度では更なる飼育箇所・サポーターの増加を目指しており、合計数が500名、飼育者数1,000名に到達することを目標に広報活動や小中学校への出前授業などを行っています。
特に子どもたちには命の尊さを学んでもらいたい、また放流したサケがふるさとの川に回帰するように、子どもたちにふるさとを愛する心を養う大切さを伝えていきます。

実施団体代表者メッセージ

由良川サケ環境保全実行委員会では、京都府が行ってきたサケ放流事業の終了を受けて、新たに個々の家庭や幼児園、小・中学校、会社等の団体で、サケの卵イクラから稚魚まで飼育し放流する事業として継続しています。
この事業を通じて伝えたいのは「サケはふるさとの川を忘れずに帰ってきます。このサケのように「ふるさと」を忘れずに帰っておいで。帰ってこられなくても、苦しい時にふるさとの山、川、人を思い出して元気を取り戻しなさい。」ということです。サケ放流事業の願いはサケを育て放流することを通じて命の大切さを知ると共に子ども達の心に故郷を愛する心豊かなふるさと文化を育てることです。
今後も多くの市民や団体に人の手で稚魚に育てる飼育を呼びかけ、サケの成長過程を通じて命の大切さや環境保全への意識を高めていきたいと考えています。
このサケ放流事業は、自然環境への感謝と環境保全への参加を奨励し、地域の活性化に貢献する、地域の誇りと愛郷心を育む大切な活動です。
皆様の心にある「ふるさと」を思い起こしていただき、この活動にご支援をお願いいたします。

由良川サケ環境保全実行委員会
委員長 佐々木 幹夫
<プロフィール>
1949年京都府綾部市生まれ。国鉄入社後、青年婦人会議全国議長として全国を奔走。その後帰郷し1982年に綾部市議会議員に初当選、以来6期連続当選。2007年には京都府議会議員に当選し、京都北部を始めとする京都府の発展や環境問題に尽力する。現在は由良川サケ環境保全実行委員会の委員長のほか、政策提言集団NPOあやべ塾の理事長なども務める。

生態系保全に関する本プロジェクトの位置付け

近年、サケの漁獲高が減り、生息数が減少していると言われています。また一部ではサケ放流事業が生態系のバランスに悪影響を与えていると言われています。
自然の生態系は無限に生物を受け入れられるわけでなく、支えられる数が決まっています。生態学ではこの支えられる生物の数を「環境収容力」と呼んでいます。ある研究発表では、環境収容力を上回る稚魚を放流することによって、生物間で住処や食べ物をめぐる競争が激化し生存率が低くなるため漁獲高が低下していると述べています。
環境収容力の観点において生態系を壊さない放流事業を行うには、自然に生まれ育つ稚魚数と捕獲して飼育・放流する稚魚数のバランスを取ることが重要であると考えられています。

由良川サケ環境保全実行委員会で行っているサケ放流事業では子どもたちの心に郷土愛を育むこと、河川の環境保全をすることを目的に事業を続けています。
母川に戻ってくるサケを全て捕獲することは行っておらず、地域で飼育可能な数のみ採卵しています。自然に生まれ育つ稚魚の数は放流数に比べて多く、由良川の環境収容力に影響の少ない形で事業が進められているといえます。

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