【インタビュー】京都車いす点検ボランティア スイマルク

活動内容 詳細

活動内容 2024.4.3

【インタビュー】京都車いす点検ボランティア スイマルク スイマルクさんでは使用されなくなった車椅子の点検整備を行い、ロシアによるウクライナ侵攻で負傷し日常生活が困難な状況におかれた人々へ車椅子を提供されています。
ボランティアで活動されている代表の谷口さんにお話を聞いてきました。

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新幹線の整備士だった代表の谷口博さん。
スイマルクを立ち上げるきっかけをお聞きしました。
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谷口さん:2004年に京都市長寿すこやかセンターが募集していた「車いす利用支援に関する保守・整備サポ-トシステム構築のための調査・研究について」に応募し、車椅子点検の講習を受け1年間高齢者施設や病院の車椅子の使用状況や整備・清掃を行なっていました。
終了後、せっかく集まった仲間で1年間やってきたのでグループを作ろうということになり2005年にボランティア団体スイマルクができました。
2025年で20周年となる事から記念事業として何かしようと考えていたところ、ウクライナ侵攻により負傷者がたくさん出ていることを知り、車椅子が必要でなないかと思い
在日ウクライナ大使館へ直接メールでコンタクトをとりました。
その結果、書記官から支援物資が必要だと直接電話かかかってきたことから、ウクライナへ車椅子を送る事業が始まりました。

「ウクライナへ再生車いすを送るプロジェクト」が始まり、車椅子を必要とされている方が多いとわかりましたが現在抱えている課題はなんでしょうか?
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谷口さん:おかげさまで寄付金や車椅子の提供も増えてきましたので集まってきた車椅子を保管する場所が必要となってきました。廃校になった学校など使えないか行政へ相談しましたが特定の団体だけに貸すことができないと断られ困っていたところ、メンバーのつながりで大型トラックを整備されている会社のご好意で保管場所を提供していただくことができました。その会社の敷地内に廃車になった10tトラック2台を倉庫として、貸していただき車いす整備、保管、梱包、発送作業をトラック内で雨風しのぎながら行えるので大変助かっています。
他には整備のために部品が市販されておらず高価なものになるため車いす安全整備士資格を持ち車いす修理業を営む私が少しでも部品を安価で仕入れられるように配慮しています。
京都地域創造基金さんで寄付募集を始めたことやメディアで「スイマルク 」を知った方が近畿一円に増え大変ありがたい状況ですが、まだまだボランティアメンバーや倉庫が足りない状況です。
そのため各地域でも倉庫を確保し活動が円滑に進めるようにしたいと思っています。

谷口さんの様々な努力が少しずつ支援の広がりにつながっていますね。
今後も「ウクライナへ車いすを送るプロジェクト」の活動を継続していくための目標などありますか?
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谷口さん:ロシアによるウクライナ侵攻は1年くらいで終わるだろうと思っていましたが、現在も続いており、車椅子が必要な方が増え続けている状況なので私たちの抱えている課題を解決しながら活動は続けていきたいと思っています。戦争が早く終わり平和な日常生活が訪れることを願っています。
また、今年1月に起きた能登半島地震の震災により各所で車椅子が足りていない状況です。必要に応じて対応していきたいと考えております。

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