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「こども」と「おとな」の間で孤立し支援の狭間になりがちな10代少女たち
学校・社会・家庭から孤立し、信頼できる本音で話せる相手がおらず、
それが生きづらさになっています。
今回本事業で、地域の団体と連携をくみ、至るところに少女の居場所をつくり、そこで「食事」と「関係性」提供することで、少女を支援のネットワークに繋いでいきます。
- 達成率
41%
- 達成金額:
- 2,052,456円
- 目標金額:
- 5,000,000円
残り168日4時間23分
事業実施団体
プロジェクト概要
実施期間
2022年3月22日〜2025年3月31日
目標金額
5,000,000 円
寄付方法
寄付の申し込みをこちらからお願いします。
http://www.plus-social.jp/donation.cgi?pjid=123
⬇︎
・クレジットカード
・郵便振替 京都地域創造基金寄付口座 00930-4-312262
通信欄に「わかくさ」と記入ください。
・銀行振込 GMOあおぞらネット銀行 てんき支店 普通 9511834
ザイ)キヨウトチイキソウゾウキキン ワカクサ
※いずれの方法も必ず事前にお申し込みをよろしくお願いします。
(領収書の発行や、適切に皆様のご寄付を寄付先へお届けするために必要です。)
事業の背景
①社会的課題
格差社会、分断社会のなかで、孤⽴状態にある少⼥が増えています。
彼女たちの多くは、親からの虐待、DV、いじめ、貧困、偏⾒、差別、性被害などを受け、それらが性的搾取や⾃傷、ひきこもり、依存症、など、10代女性ならではの生きづらさにつながっています。
とくに犯罪傾向にある少女は、加害者であると同時に被害者でもあることが多く、気分障害やトラウマ等の精神面での課題に苦しんでいます。
また、10代の少女たちは「こども」と「おとな」の狭間で、行政の制度や支援の手が及ばないケースも多く、
地域でも受け入れられる場所や信頼できる大人との出会いの機会は希少で、社会の中で孤立しがちな現状です。
その結果、本音を言える場所としてSNS等に移行し、それらが犯罪や性的搾取の巣窟になっています。
②コロナ時代
コロナウイルスの流行は、社会的にも不安定かつ流動的な立場にある少女たちを更なる窮地に追いやりました。
ステイホームや外出自粛が叫ばれる中、家庭内での暴力、虐待、貧困等の被害が拡大し、望まない妊娠や若年女性の自殺者の増加も社会問題となっています。
コロナ禍での若年女性の現状について、10代からの相談が2021年は2020年度比で1.8倍、10代の年間自殺率の増加率は1.5倍(札幌市男女共同参画センター資料より)等、若年層の生きづらさが際立っており、
それらの背景には、家庭にも学校にも公的機関にも繋がることができず、また身近な人に悩みや本音を言うことができない現状が見てとれます。
少女の生きづらさを解決するには、地域の中に安心安全な少女たちの居場所があり、継続した関係性の中で、少女たちが主体的に活動し、夢の実現に向けてチャレンジする環境が必要です。
事業の目的
京都わかくさねっとは、生きづらさを抱える少女たちを支援するために、作家の瀬戸内寂聴さんや村木厚子さんが呼びかけ人となって設立した「若草プロジェクト」に共感し立ち上げた団体です。
地域で立ち直りを支えるという更生保護の視点のもと、困難な状況にある少女たちの生きづらさに向き合い、生活支援と夢の実現に寄添うことで「すべての少女たちが自分らしく心ゆたかに生きる社会」を作るために活動しています。
活動の柱である寄り添い支援は、2016年に成立した再犯防止推進法があります。
犯罪や非行傾向のある人が立ち直ることができる社会の実現のため、法務省だけでなく他省庁や地方公共団体と連携して取り組むというものですが、その背景には地域力の低下があります。
現在、これらの支援は、地域のボランティア(インフォーマルな支援)が担っていますが、人間関係の希薄化や各種団体で高齢化による従事者の減少・固定化が言われており、また従来の支配―服従の制度のみでは更生には繋がらないことも指摘されています。
また福祉の分野においても、従来の一方的な支援被支援や、病院や施設内での支援は個人の尊厳には至らないことが言われています。
地域の持続可能な社会資源を形成するためには、地域のなかに新たなつながりの「協働モデル」をつくる必要があり、京都わかくさねっとの活動はそのひとつだと認識しています。
これまで府内5カ所での「わかくさカフェ」、昨年10月からトライアルで3ヶ月「わかくさリビング」を開設しました。その実績から地域に居場所を作ることで、いろんな人や物が集まることがわかりました。
少女にとって、多世代の人々が集まる居場所は、食事や生活物資を手に入れる(特にコロナ時の貧困対策)だけでなく、関係性においても必要な場所であること、支援被支援の枠を越えた関係の中でこそ、悩み事や本音が吐露できることも分かりました。
人の回復は、「仕事(役割)」「関係性」「住まい」が必要といわれる中で、わかくさねっとの取り組みでは、「居場所における温かい食事」という「関係性」を通じた少女たちの支援を実施してきました。また居場所に来る少女たちに役割を担ってもらうことで支援被支援を超えた活動の在り方の実践も行い始めました。
少女たちの居場所づくりの取り組みの中では、関係性の充実と並行して、就労支援などの社会的な役割の獲得のための支援も必要であると感じています。
その点においては他組織とも連携しながら、居場所がない少女たちの社会での役割づくりをわかくさねっととしても支援・実践していきたいと考えています。
事業内容・スケジュール
1.シェアリビング「わかくさリビング」をつくる
・場所:京都市上京区相国寺門前町(2022年4月~)
・日時:毎週3~4日 15:00~20:00 来場者900名/年
・10代~20代の少女 + 地域のおばちゃん
①家ではない、第三のリビングとしての居場所
週3日、手作りの晩御飯をともに食べながら関係性をつくる
(食生活・貧困対策)
②保健室のような、自身の相談や振り返りができる機能
(カウンセリング、ワーク等、自己肯定感を上げる場)
③少女たちが主体的に関われる内容(チャレンジできる環境)
2.市内団体・企業と連携した定期的な居場所づくり「わかくさカフェ」継続開催
・HOSTEL MINIROOM:毎週1回+一部毎日 来場者260名
・京都YWCAカルーナ:毎月1回 来場者96名
・亀岡わかくさねっと:毎月1回 来場者96名
3.就労支援や居所支援に対応できるノウハウとネットワーク基盤作り
・他団体へのヒアリングや連携の呼びかけ(随時)
4.自己実現のためのプログラム実施
・協力者や運営者のスキルをいかしたプログラムでトライアルを実施(週1回、4月〜)
5.短期シェルターの試行
・夜間預かりを伴う提供プログラムのトライアルと仕組み構築のための課題出し
(2022年4月〜年内)
【スケジュール】
<2022年4月 助成期間開始>
●「わかくさリビング」本格始動
・広報発表、大学生へのアプローチ(サークル活動)、児童養護施設(和敬学園)へのヒアリング
●活動の周知と寄付体制づくり
・ちらし等の制作、わかくさリビングショップカード制作 5月
●新人研修(5月)
●機関誌「わかくさだより」第3号発行 (8月)
●ネットワーク団体での勉強会(8月)
●自己実現のためのトライアル、イベント(10月)、イベント出展、学会発表
●短期シェルターの試行(年末年始までに実施)
●「わかくさだより」第3号発行(2月)
●報告書提出、報告会の実施(3月)