つながりを意識したヤングケアラー支援事業

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つながりを意識したヤングケアラー支援事業

子ども・教育 つながりを意識したヤングケアラー支援事業 ヤングケアラーを中心とした学校や家庭にしんどさを抱えて暮らす子ども若者に、必要な場や支援を

ヤングケアラーをはじめしんどさを抱える子ども若者にとって利用しやすい相談体制や居場所が少なく、相談窓口等を設けていても、そこにつながれないままに誰にもしんどさを打ち明けられずに過ごす子ども若者も少なくなく、命を亡くす子ども若者も後を絶ちません。
ネット上でのアウトリーチと地域の居場所に出向くアウトリーチ、またそこでつながった当事者によるピアスタッフ体制の構築を通じて、
しんどさを抱える子ども若者たちが、地域の力を借りながら、安心安全を感じながら暮らしていくことのできる社会を実現します。

達成率

103

達成金額:
2,063,000
目標金額:
2,000,000

残り118時間54

プロジェクト概要

実施期間

2022年7月26日〜2023年3月31日

目標金額

2,000,000 円

寄付方法

寄付の申し込みをこちらからお願いします。
http://www.plus-social.jp/donation.cgi?pjid=131
        ⬇︎
・クレジットカード
・郵便振替 京都地域創造基金寄付口座 00930-4-312262
      通信欄に「ヤングケアラー」と記入ください。
・銀行振込 京都信用金庫 本店 普通 1993147 公益財団法人京都地域創造基金
      可能であれば「ヤングケアラー」と付記ください。

事業の背景・課題

【1】社会背景
国が令和2年度に行ったヤングケアラー実態調査において、17人に1人がヤングケアラーと呼ばれる状態にあることが明らかになりました。当センターを利用する子どもたちの中にも、家族のケアを担う学生は多くいる状況にあり、ヤングケアラーの状態にある子どもの居場所が必要となっています。
また、滋賀県が行った実態調査では、少なくとも590人がヤングケアラーであるという結果を公表しました。この数字は、学校が把握している数に過ぎず、実態はつかみ切れていない恐れがあります。

【2】課題
このような中で、当センターを利用するヤングケアラー状態にある子ども(30人中26人)の多くが「相談窓口ではなく、自分が過ごせる居場所がほしい」と答え、子どもたちが過ごせる「居場所」が求められています。
また、つらさを抱える子どもの多くは、複合的に課題が絡み合っており、子ども時代だけで解決は難しく、そのまま途切れることのない若者支援が必要です。

【3】課題の解決
当センターでの居場所活動から子どもから若者までが過ごす場所を提供するとともに、似た境遇にあった当事者のピアサポート、当事者同士の交流を図る活動等の複合的支援により、多面的な当事者支援とヤングケアラーに関する多角的な課題把握を行い、必要に応じて法人内のソーシャルワーカーが関係機関とつながって支援体制を構築していくことを行います。


*こどもソーシャルワークセンターに来ているヤングケアラーが語ってくれた実態と、現状の課題について各種メディアに掲載されています。

2022年5月16日 京都新聞「社説:若者の孤立 受け入れる居場所が重要」
デジタル版:社説:若者の孤立 受け入れる居場所が重要 <地域を考える>|社会|社説|京都新聞 (kyoto-np.co.jp)

2022年6月3日 産経新聞「ヤングケアラーはどこに 睡眠2時間…高3男子の夢」
デジタル版:ヤングケアラーはどこに 睡眠2時間…高3男子の夢 - 産経ニュース (sankei.com)

事業の趣旨・目的

この事業では居場所活動・アウトリーチ活動・ピアサポート活動をメインとして、
子ども若者を複合的に支援する体制をかたちづくっていきます。

居場所活動はこれまで本法人が中心事業として行ってきた活動です。家庭や学校に生きづらさを抱える子どもたちをまちのボランティアの力を借りながら地域の居場所で支え、必要に応じて行政などの専門機関と連携できる場として継続してきました。その中で、居場所で受け入れてきた子どもたちの多くが課題を抱えたまま若者となっている現状があります。

また、「ヤングケアラー」という言葉が全国的に広まるなど、公的機関による支援も拡充してきているところではありますが、2020年度・2021年度に「生きづらさを抱える若者たちによるアウトリーチ事業」を実施してきた中で、そもそも公的機関の相談窓口に自分の力・意思ではつながらず、誰にもしんどさを打ち明けられないまま過ごす子ども若者が多くおり、こちらからつながりをつくっていくアウトリーチ活動の必要性についても明らかになりました。

そこで、こどもソーシャルワークセンターにつながっている若者たちがその当事者性を活かしてピアスタッフとして活躍できる活動を行っていきたいと考えています。そのピアサポート活動の一環として、ピアスタッフによるアウトリーチ活動、さらにそこからつながってきた子ども若者との交流を位置づけて実施することで、居場所活動・アウトリーチ活動・ピアサポート活動が相互に影響しあう事業を実施していきます。

事業内容

★こどもソーシャルワークセンターが大切にしたいこと

\\ヤングケアラーの子ども若者が日々の生活とは違う楽しい時間を過ごせること//

ヤングケアラー支援として、相談窓口が続々と設置されています。
しかし子ども若者たちが自身のしんどさを自ら相談することはとってもハードルが高いです。
何より、センターに来ているヤングケアラーの子ども若者の本人たちがあってほしいと思うことはと聞くと、

「センターみたいな居場所で楽しく過ごせること!」。

そこでこどもソーシャルワークセンターでは、当事者たちの声にそって、まずは日常から少し離れて楽しい時間を過ごせる活動をすることを行っていきます。
そうして過ごす中で、信頼関係ができた仲間・大人にぽろっと困りごとを話せる場になったらいいなと思っています。

■居場所活動
・ほっとるーむ:学校に行きにくい・行きたくない子どもたちが地域のボランティアと一緒に過ごす日中の居場所活動。

・トワイライトステイ:ひとり親家庭、親が障害や病気をもっていて子育てが十分にできない家庭、多子家庭の子どもたちが夕方から夜にかけての時間を地域のボランティアと一緒に過ごす中で、おしゃべりしたりゆっくりしたりまちの銭湯へ行ったりする活動。

・eatalk:夕食を地域のボランティアと一緒に食べる子ども食堂の活動。

・まちなかほっとるーむ:高校生世代以上の若者たちが地域のボランティアと一緒に過ごす活動。

・ユースホーム活動:若者たちが「まちなかほっとるーむ」以外の日にも気軽に集うことのできる活動。

・長期休暇中の特別活動:学校がなくなる長期休暇に家庭内でのしんどさが募る子どもたちが、センターや他の場所へお出かけしたりお泊りをするなど、普段はできないことを体験する活動。

■ピアサポート活動
・ネットアウトリーチ:ネット上にいるしんどさを抱える子どもたちに対し、SNS等を介してネット上でお喋りや相談をする活動。

・オンラインサロン:ヤングケアラー当事者同士で、対面・オンラインを併用して交流を行う活動。

・高校内居場所カフェ:高校の中のひと部屋を借りてカフェ形式で行う居場所活動。

・他地域で実施している居場所活動へ出向いて行うアウトリーチ活動。

事業計画/スケジュール

◆7月22日(金)~24日(日)22時から翌朝5時
 夏休み開始に伴う深夜のネットアウトリーチ集中実施期間

◆8月6日(土)~7日(日)
 若者ケアラーの交流研修合宿「ケアピアびわキャン」
 滋賀県大津市近江舞子(白汀苑/生きる場プロジェクト)
・ヤングケアラーの経験をもつ20名の高校生学生世代による合宿型の研修

◆8月13日(土)
 ヤングケアラーのためのサロン活動(オンライン併用)開始
  ※以降毎週土曜日の13時から20時に実施

◆8月20日(土)~21日(日)
ヤングケアラー経験者のピアサポーターによる
ヤングケアラーの小学生対象の宿泊活動
@高島市、近江今津浜

◆8月24日(水)~31日(水)
 夏休み終了と二学期開始に伴う深夜のネットアウトリーチ集中実施期間

◆9月11日(日)
ヤングケアラー経験者のピアサポーターによる
ヤングケアラーの中学生対象の日帰りキャンプ
「ヤンケアびわキャン」@近江舞子
*連載記事に載りました。
2022年8月15日 京都新聞「こどもたちの風景 湖国の居場所から ③母を避けるナオ」
2022年9月18日 朝日新聞「ヤングケアラーの夏休み 上・1週間の安らぎの場所」
2022年9月19日 朝日新聞「ヤングケアラーの夏休み 中・早く大人になんかなりたくない」
2022年9月20日 朝日新聞「ヤングケアラーの夏休み 下・友だちはキラキラなのに」


◆10月9日(日)
ヤングケアラー経験者のピアサポーターによる
ヤングケアラーの小学生対象の日帰りキャンプ
「ヤンケアもりキャン」@びわ湖こどもの国
*朝日新聞デジタルに掲載されました→ヤングケアラーのキャンプ みんなで作ったカレーの意味:朝日新聞デジタル (asahi.com)

◆11月11日(金)
ヤングケアラーの子どもがいる家庭への吉野家牛丼弁当の配食プロジェクト開始

◆12月下旬~1月上旬の冬休み期間
ヤングケアラー経験者のピアサポーターによる
ヤングケアラーの小中学生対象のお泊まり活動

◆1月中旬
若者ケアラーの交流合宿

◆2月中旬
ヤングケアラー経験者のピアサポーターによる
中学生対象の日帰りお楽しみ活動

◆3月上旬
ヤングケアラー経験者のピアサポーターによる
小学生対象の日帰りお楽しみ活動


すでに夏から秋にかけて、小中若者世代ごとのお楽しみ活動を行ってきました。
次にはしんどさを抱える子ども若者たちが置かれている状況が深刻化することが予想される冬休みがやってきます。
冬休みに向けて、以上のような体制で活動を実施していきたいと思います。
またその他、随時居場所活動やアウトリーチ活動を行っていきます。

みなさまの応援のほど、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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