ご寄付の活かされ方 詳細
京都こどもファンドについて、2025年7月31日〜2025年9月30日に助成先を募集し、厳正な審査を行った結果、下記の7団体を採択先として決定しましたので、お知らせします。
京都こどもファンド寄付募集ページはこちら
・一般社団法人ココカラスタジオ
「全国高校生マイプロジェクトアワード2025京都府Summit」 ¥300,000
【事業概要】
本事業は、地域社会をフィールドに主体的なプロジェクト(マイプロジェクト)に取り組む高校生を応援し、その学びを社会に還元するプラットフォームを構築する取り組みです。高校生が自らの実践を振り返り、大学生や社会人のメンターから助言を受ける「京都府サミット」を開催します。
発表の場にとどまらず、同世代との出会いや対話を通じて新たな視点を得ることで、不確実な社会で自ら「やりたい」を形にする価値創造型の人材を育成します。今年度は福知山市を舞台に開催し、京都北部地域からの参加も促進します。また、教育現場への大学生サポーターの派遣や教員間のネットワークづくりも行い、学校と地域が協働して若者のチャレンジを支える持続可能な教育環境の整備を目指します。誰かの「やりたい」を地域全体で支える文化の醸成が目標です。
・特定非営利活動法人京田辺シュタイナー学校
「京田辺シュタイナー学校 親子の会 お日さま雨さん」 ¥70,000
【事業概要】
本事業は、0歳から2歳児の親子を対象に、シュタイナー教育の理念に基づいた「親子の会」を年間5回開催する通年プログラムです。初めての育児や未就園の時期に孤立しがちな保護者が、ゆったりと安心して過ごせる場を提供します。
活動では、自然素材のおもちゃを用いた自由遊び、保護者による羊毛の手仕事、素朴な人形劇などを体験します。生活リズムを整える大切さや、子どもを観察する力を養うことで、乳幼児の心身の健やかな成長を支える知恵を共有します。保育者から育児のアドバイスを受けたり、参加者同士で成長を喜び合ったりするプロセスを通じて、親子が心豊かに毎日を過ごせるようになることを目指します。地域の中で個性を尊重し合える関係性を築くことで、穏やかで温かな育児環境を創出します。
・特定非営利活動法人京都万華鏡こう房
「なごみの森そうぞう工房」 ¥150,000
【事業概要】
京都市中京区の「京都万華鏡ミュージアム」を拠点に、不登校傾向にある子どもとその保護者のための居場所を提供するプロジェクトです。家庭に閉じこもりがちな子どもたちが、外の空気に触れ、リラックスした状態で社会と繋がるきっかけを作ることを目的としています。
活動の中心は、陶芸や革工芸、創作書道、生け花など、身近な素材を用いた素朴な造形ワークショップです。学校のような評価を一切行わず、純粋に「つくる喜び」を味わうことで、消耗した心のエネルギーを充電することを目指します。元美術教師やボランティアがサポートし、親子で相談しながら作品を完成させる過程を通じて、豊かなコミュニケーションや自己肯定感を育みます。万華鏡のような美しい世界に触れながら、自分らしく過ごせる温かな場を提供します。
・非営利活動団体ふだんのくらしのしあわせ
「中高生が無料で過ごせる場」 ¥300,000
【事業概要】
向日市において、中高生が放課後や休日に「お金を使わずに安心安全に過ごせる場」を提供するプロジェクトです。地域に自由に遊べる場所が不足し、家庭の経済力によって余暇の過ごし方に差が出る現状を改善することを目指しています。
毎週土曜日に教会の交流室を開放し、「なにをしててもいい、なにもしなくてもいい」をモットーに、freeWi-Fiやゲーム、漫画、無料の軽食を用意しています。特定のイベントを強制せず、他者と自然に出会える「緩い居場所」である点が特徴です。不登校やヤングケアラーなど、家庭や学校に息苦しさを感じる子どもたちが現実から少し距離を置き、リフレッシュできる避難所としての役割も担っています。活動を通じて孤立を防ぎ、子どもたちが本来享受すべき権利を保障する地域社会の実現を図ります。
・非営利活動法人Acting Coach Guild Of Japan
「こどもミニシアター」 ¥200,000
【事業概要】
京都市左京区を拠点とする本事業は、映画鑑賞を通じて子どもたちの想像力や共感力を育むことを目的としています。娯楽の多様化や多忙化により、映画館の大画面で物語に没頭する機会が減少している現状に対し、地域の試写室などを活用して質の高い映画体験を提供します。
上映作品はアニメーションや児童文学、ドキュメンタリーなど多岐にわたり、異なる価値観に触れる機会を創出します。最大の特徴は、上映後に実施される対話型ワークショップです。感想を言葉や表現でアウトプットすることで、子どもの心の成長を促します。また、親子参加を推奨することで家庭内の会話を増やし、地域の公共施設を活用することで「地域で子どもを育てる」意識の醸成と社会的孤立の防止を目指します。
・NPO法人子育てサポートフレーフレークラブ
「わくわくタイム」 ¥180,000
【事業概要】
木津川市を拠点に、0歳から就学前の乳幼児とその保護者を対象とした交流イベント「わくわくタイム」を開催する事業です。核家族化や気候変動による屋外遊びの制限により、育児中に孤立しがちな親子に、出会いとリフレッシュの場を提供することを目的としています。
ショッピングセンター内の地域交流スペースを会場に、季節に合わせたパネルシアターや劇遊び、夏祭り、クリスマス会などを実施します。予約不要で気軽に参加でき、スタッフや他の保護者との何気ない会話を通じて、育児の悩み相談や情報交換ができる関係性を築きます。また、行政の子育て支援機関の紹介なども行い、地域全体で子育てを支えるネットワークへの橋渡し役を担います。親子が笑顔でふれあえる楽しい時間を提供することで、良好な親子関係の構築に寄与します。
・NPO法人知的人材ネットワークあいんしゅたいん
「大人も子どもも集うサイエンスサロン『ワイワイサロン』」 ¥300,000
【事業概要】
本事業は、科学を専門家だけのものにせず、子どもから大人までが科学者と共に未来を考える「対話型の科学文化」を京都に根づかせる取り組みです。一方的な情報伝達ではなく、少人数での自由な対話を中心とした「ワイワイサロン」を定期的に開催します。
子どもたちが科学者に直接問いを立て、大人がそれに刺激を受けるといった相互作用を通じて、主体的に考え表現する力を養います。活動には、宇宙や化石、光科学などをテーマにした月1回の定例サロンや課外見学、著名な講師を招いた公開講演会が含まれます。160回以上の実績がある「親子理科実験教室」のノウハウを活かし、学術資源豊かな京都の特性を最大限に利用しながら、世代を超えた学びと創造の循環を生み出すことを目指します。


