活動内容 詳細
猫好きが集まった猫会議。世代も所属もバラバラなメンバーが猫を中心にして交流できました。そこから新しいアイデアも生まれました。
2021年2月22日の猫の日、弊財団の猫基金への寄付者を招き「猫会議」をオンラインで開催しました。
ある篤志家の方の「猫のために使って欲しい」という遺贈寄付から始まった猫基金。その想いに多くの賛同と寄付を得ています。今回は寄付いただいた方の一部の方にご参加いただきました。
【イベントレポート】
猫会議の準備を手伝ってくれた大学生ボランティア3人のイベントレポートを掲載します。
当日の意見交換に加え、大学生が感じたこと、考えたことが読み取れますので、ぜひご一読ください。
【猫の幸せについて】レポート:池坊明日香さん
2月22日、猫の日に京都地域創造基金主催のオンライン猫会議が行われた。猫募金の寄付者の方や関係者の方など数名で真剣に猫について語り合った。
その中で話題に上がった猫の幸せというテーマについて大いに考えさせられた。何が猫にとって幸せなのか?それは毎食焼き魚をあげることなのか?それとも栄養バランスが取れたキャットフードを与えることなのか。猫にとっては多分毎日焼き魚を食べる方が幸せだろう。しかし、飼い主にとっては猫に長生きしてほしい。食一つとってもジレンマが出てくる。猫に十年後も健康でいてほしいからってキャットフード食べてと説得しても「お魚の方が美味しいのにゃ。毎日ハッピーな方がいいのにゃ。遠い未来は知らないのにゃ。」と言われてしまいそうだ。さあ飼い主よどうする。猫が二匹いる我が家でも猫にとっての幸せとは何かを住人で話し合い再吟味しないといけなさそうだ。猫について色々意見交換や話し合う貴重な機会として、猫会議は成功したのではないか。(我が家の猫は「成功だったにゃ」と言っていた笑)
【猫との暮らし方・ペットシェアについて】レポート:藤本悟さん
私が最も印象的だったのは、「ペットのシェア」というアイデアです。
近年のトレンドは「シェアリングエコノミー」。街にはカーシェアリングやコワーキングスペースが増え、UberやAirbnbといったサービスの需要も急伸しています。この考え方をペットにも応用できないかという議論が盛り上がりました。
イベント終了後に調べたところ、外出などでペットの世話が難しい飼い主と近所の愛犬家ホストをマッチする「DogHuggy」というサービスを発見。今後、ペットと多様な関わり方ができる時代になることが予感されます。
猫会議のイベントでは世代間のギャップも話題に。私の「学生世代では個人所有という形に執着しない人も多いように思う」という発言に対し、参加者の方が「私たちの年代は個人の自由を獲得しようとしてきた。時代は変わるんだなあ。」と仰るなど、価値観の多様性に気付かされました。
様々なバックグラウンドを持つ参加者が集まったおかげで、非常に有意義な時間になりました。
【飼う人の責任について】レポート:吉田伊織さん
当日、様々な話題が出る中で私が印象に残った話題が消費者教育です。
昨今、ペットブームやコロナ過の影響でたくさんの猫や犬たちが飼われています。
一番良いのは保護猫や保護犬などを動物愛護センターやボランティア団体から譲渡してもらって飼育することですが、ペットショップなどで購入する人も多いです。中には飼い方や思っていた生活と違ったなど、身勝手な理由で捨てられたり、愛護センターに持ち込まれたりすることが少なくありません。これらを防いでいくには、学校などの教育機関に出向き出張授業をするということがあります。動物愛護センターなどが主体となり実施していますが、小学校と中学校には出向いた実績がありますが、高校などにはなかなか出向けていないとお話を聞きました。年齢が上がり自立した大人に近づいていく段階でも教育活動を行い、教えるのではなく学生が主体となって考える授業を展開していくことにより、知識の幅を広げて残念な事例につながらないようにしていく必要があるとディスカッションの中で私は考えました。
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今後も猫基金の情報を発信していきます。
今後ともよろしくお願いします。